私たちの母合金の用途例

私たちが製造している母合金のすべての用途をお知りになりたいと思いませんか。数十年にわたる製造経験を経てなお、私たちは常に新たな用途を見つけています。そのフィールドは非常に多様で、したがって母合金の範囲も多岐にわたります。そのすべてを知ることは不可能であり、またうんざりするものでしょう。結局のところ、好奇心によって合金の開発は進められるのです。そうは言ったものの、ここに私たちの母合金の主な用途をご紹介したいと思います。

アルミニウム母合金

アルミニウム鍛造および鋳造用合金では、アルミニウム母合金は通常異なるグループに分けられます。まずは、最終的な規格に合わせるための成分調整剤として添加されるものがあります。それらは時に合金の強度を増すために添加され、そのため"ハードナー(硬化剤)"と呼ばれることもあります。例をあげると、AlMn, AlFe, AlCr, AlCu, AlV などで、形状はワッフルインゴット状またはタブレットやブリケットのような固形パウダー状です。 

もう一つの重要なグループは、化学構造をコントロールするために添加される“微細化材”です。微細化材はアルミニウム合金の凝固中に影響を与えます。その役目は、クラックや収縮孔を防ぎ、鋳造スピードを増すことです。例をあげると、アルミ‐チタン‐ボロンAlTiBがあります。Tibor やTiBAlといったブランドネームで呼ばれることもあります。もう一つの例はアルミ‐チタン‐カーボンAlTiCです。これも時にTicarやTiCAlと呼ばれることがあります。これらの合金は鋳造中連続して投入するため、主にコイル状のロッドで使用されています。ロッド投入機(ロッドフィーダー)を使用すると、正確な添加速度を得ることができます。

鋳造用合金にとって重要な合金はアルミ‐ストロンチウムAlSr“改質剤”です。改質剤はAlSiの共晶混合物を針状から球状に変え、それによって合金の延性を著しく向上させます。今日のストロンチウム改質剤はこれまでのNa-改質剤に広く取って代わり、溶融処理の重要な一部になっています。

最後に、上にあげたものの他に特別な目的で添加される母合金があります。例えば、アルミ-ボロンAlBまたはBoralと呼ばれるものは、ECグレードアルミニウムの電気伝導率を高めるために添加され、これをしばしばホウ素処理といいます。アルミ-ベリリウムAlBeとアルミ-カルシウムAlCaは、AlMg合金の酸化物とスピネル形成を最小限に抑えるために添加され、アルミ-ジルコニウムは7000番系合金の再結晶温度を上げるために使用されます。    (もっと見る: aluminium based master alloys)

銅母合金

銅、真ちゅう、青銅は“ハードナー”、“微細化材”、“特殊合金”に細分することができます。銅-マンガン(CuMn)、銅-アルミニウム(CuAl)、銅-鉄(CuFe)は成分調整のために添加されます。銅-ボロン(CuB)、銅-アルミニウム-ボロン(CuAlB)、銅-ジルコニウム(CuZr)、銅-チタン(CuTi)と、ある程度の銅-鉄(CuFe)は銅と一部の真ちゅう、青銅の微細化材として使われます。銅-マグネシウム(CuMg)、銅-リチウム(CuLi)、銅-カルシウム(CuCa)および銅-リン(CuP, PCu)は脱酸剤として使われます。 (もっと見る: copper based master alloys)

鋳鉄産業向けノジュラー(球状化)合金

ノジュラーまたはSG鋳鉄産業向けには、ニッケル‐マグネシウムNiMgまたはNiMagを製造しています。なかにはCe(MM)を含む、または含まないFeNiMgのように、FeおよびSiを含有したものもあります。その役割は、ダクタイル鋳鉄の黒鉛球状化に一貫したMg供給を与えることです。NiMgまたはFeNiMgの使用により、純MgやFeSiMgよりも炎上しにくくし、Mgの損失を抑えることができます。 (もっと見る: nickel/cobalt/iron based master alloys)

鉄、スチール、超合金用の添加剤

私たちは、ステンレス銅、特殊鋼、および超合金の製造において、析出硬化、固溶対強化、最終脱酸/脱硫処理、窒素除去、炭化物形成などのために使用される、高品質の母合金を製造しています。フェロ‐ジルコニウム(FeZr)、フェロ‐ニオビウム(FeNb)、ニッケル‐モリブデン(NiMo)、ニッケル‐カルシウム(NiCa)、ニッケル‐ニオビウム/ニッケル‐コロンビウム(NiNb) およびニッケル‐ボロン(NiB) があります。これらの繊細な合金は通常、不純物のレベルが非常に厳しく、また非常に厳しい品質保証作業が行なわれています。 (もっと見る: nickel/cobalt/iron based master alloys)

亜鉛母合金

おそらくあまり知られていないことですが、重要なのは私たちの亜鉛母合金の範囲の広さです。亜鉛‐チタン(ZnTi)のように鍛造用亜鉛合金の強度をあげるために使用されています。その他の合金も、亜鉛コーティングの性能を高める目的で、亜鉛めっき業界に使われています。 (もっと見る: zinc based master alloys)

鉛母合金

鉛-セレニウム(PbSe)や鉛-カルシウム(PbCa)といった母合金をバッテリーメーカー向けに製造しています。グリッドや合金版の性能を高め、消耗/充電の繰り返しによるエイジング効果を減らすために使用されます。 (もっと見る: lead based master alloys)

特殊合金

KBM Affilips社はエンドユーザーとの打ち合わせのもと、多くの特殊な、スタンダードではない二元合金、三元合金および複合合金を開発してきました。特筆すべきは、私たちはボルトや留め具向けのアルミニウム合金ロッドや、フレーム溶射、スパッタリング、蒸着といった特別な目的向けのアルミニウム溶接棒・ワイヤーなどを少量(5-50mt)製造できるということです。
ボロン含有合金の経験により、耐摩耗性のアルミニウム複合体の製造もできるようになりました

あなたのご要求をぜひご相談下さい。私たちの可能性は "special alloys" ページにより詳しく掲載しております.

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